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捧げもの  

  • Day:2013.04.18 17:33
  • Cat:雑感
第一論文「音の作る形」を書き上げてから、一ヶ月足らずのうちに様々なことが起こりました。
あまり詳しく書けないこともありますが、これからの自分のあり方など、もう一度考えなおす良い契機になったと考えています。

真に大事にすべきことはなんなのか?

どういった仲間と共に歩むべきなのか?

などなどです。

論文を書き上げた私が次にすべきことは二つありました。
一つ目は、英語に翻訳すること、
そして二つ目は、いかに効率よく、著名な学術誌に論文を掲載させるか
ということでした。

英語訳を翻訳ソフトなどを利用しながら、自分なりに翻訳作業をしていたのですが、なかなかうまくいかず、
途方に暮れていました。お金で解決しようとも考えたのですが、今の私にとっては高額すぎるし、今後のことを考えても、先に続いていかないと考えていました。

そこへ、、、、。
とてつもない助っ人が現れてくれました。
ブログに共鳴して、以前、私のアトリエ(研究室)に訪れてくれた方 Sさん が、知人を介して、
翻訳家 Tさん を紹介してくれました。
私の書き上げた論文を、SさんがTさんに渡してくださいました。

驚いたことに、Tさんは長年、バロック音楽の、作曲、理論研究をなさっていました。
音楽が、生命感覚を元に作られたものであり、理論、観念からだけではどうしても生きた音楽は作れないということを肌で理解している方でした。
私の論文を読むなり、すぐにその本質を理解なさってくれました。



*第一論文を理解するのに専門性は必要ありません。
事実をありのままに見つめることのできる”素直さ”と、初等幾何学が理解できる程度の”論理的思考”がありさえすれば中学生でも理解できるように書いてあります。そして、これは、実験と厳密な推論による帰結であり、認めざるをえない客観的、科学的事実なのです。*

論文の本質を理解するだけでなく、この実験事実が真に意味していること、その可能性まで
、私が論文に対して見せて欲しい反応の全てを、その方は示してくれました。
論文に共鳴してくださったTさんは、タダ同然の金額で論文の翻訳を引き受けてくださいました。



Tさん:我々の仕事は、完璧なものでなくてはならない。
    完璧な仕事とは、神様に対する捧げものでなくてはならない。
    


彼の翻訳作業は一切の妥協がありません。
とても頼もしい仲間に出会うことができたと考えております!
3番目の論文(音楽理論とフォノグラムが主題)を彼と共同で書こうと考えています。


また、もうひとつ別ルートから論文がある筋に流れることになりました。
私は、所属機関がない状態での論文発表になりますから、論文が読まれずに受理されない可能性があります。
ですので、私のような人間が所属できる学術機関があれば有利に学術誌に投稿することができると考えました。
あまり詳しくは書けませんが、いろいろなことを考える契機になったとだけ書いておきます。

今後、正式に論文を発表していく段階になりますと、このブログ自体が不利に働くことが予想されますが
私はあえて、このブログを公開したままにしておきたいと考えております。

権威主義、科学的タブー、偏見、などいろいろと考慮に入れなければならないとは思いますが、
しかし、我々にとって最も重要なことは、
真実に対して誠実であるということ、そして

「研究が、神様(普遍性、真理、良心)に対する捧げものである」

ということだけなのです。
その他のことはどうでも良い瑣末なことです。


無hh



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フォノグラム第一論文 

  • Day:2013.03.12 22:18
  • Cat:論文
gau.jpg
サグラダファミリアの建設初期の写真。ガウディーの美しく荘厳な建築写真よりも
この一枚の写真に心惹かれます。荒野で、人知れず、確かな足場を固めるための泥臭い労働の様子が伝わってきます。こういう風景の中で生き続けたい。心の中に大望を抱きながら、、、。


フォノグラムの第一論文とも言うべき提出用の学術論文が完成しました。
圧電スピーカを利用した測定法により、フォノグラムが実証されました。
新たに「等音面」、「音響対称性」などの概念を導入しました。
今後は、「等音場の物理学」として、より汎用性の高い理論に仕上げていきたいと思います。


音の作る形~音響対称性の概念の導入~(download
http://www.wb.commufa.jp/phonon/ftms.pdf

この第一論文では、

①等音面の物理的測定による実証

②等音面の実現にはフォノグラムの方法以外構成できないこと

また、より一般的に言えば、要素還元主義的な従来の科学的発想からは決して
このような結論は出てこないということを示しています。

これらの帰結として、

等音面の実現が、弦楽器製作のみならず、全ての楽器、音響機器一般の音質設計原理
になることが導かれます。

さらに、建築、インテリア家具、デザインなど多くの技術適応用が考えられます。

また、このブログでも扱ったトピックで非対称性楽器についての考察があるのですが
これについても、この第一論文から、必然的結果として導くことができます。

今回の第一論文においては、身体のフォノグラム、経絡についての言及はあえて避けました。
まだ時期尚早だと判断したからです。
これらは、ブログで先行するかたちでUPしていくつもりです。

第一論文は、このブログで考察してきた事すべてを科学的に証明することができる、強力な足場を与えるものであり、基本原則だけに焦点を絞った構成で書かれています。

第二、第三論文では以下を予定しています。


等音面の数理(第二論文)

アブストラクト
論文「音が造る形」において、等音面の存在を実証し、また音響対称性という概念を導入した。
本論文では、これらの実験事実と考察を足場とし、厳密な演繹体系としての
「等音面の数理的研究」に向かう道を示したい。概念を抽象化し、その本質を浮かび上がらせることにより、他の現象に適用することが可能になる。
また、純粋に数学的な意味でも、興味深い研究対象である。
等音面の数理が、今まで繋がりようのなかった諸概念を結びつけるのである。



フォノグラム(第三論文)

アブストラクト
論文「音が造る形」において、等音面の存在を実証し、また音響対称性という概念を導入した。
しかし、等音面を作ることができるのはフォノグラムの技術があって初めて可能になることである。本論文では、このフォノグラムという人間の生理的反応を利用した技術の具体的説明を試みる。
音楽において、協和関係にある音の組み合わせのニュアンスの違いをコードによってラべリングする。音楽的経験を積みさえすれば、ニュアンスの違いは瞬時に違和感として身体に伝わってくる。
フォノグラムは、いわば、共鳴板の各点におけるタッピングトーンをコードに見立て、それらをすべて協和関係で結んでいくという技術なのである。
和声理論に厳密に従うという意味において、フォノグラムは音楽的技術なのである。



また、第四論文においては、振動数分布に基づく音響対称性を高める操作とフォノグラムに基づく図形変化が、いわば双対の関係にあることを証明するつもりです。これができて真の意味でフォノグラムが合理化されることになると考えています。第二論文、第三論文の統一という形で第四論文が構成されます。


また、第一論文の必然的帰結として



音響対称性と非対称性楽器(第五論文)



アブストラクト
オールドヴァイオリンの名器には驚くほど非対称な形をした楽器が見受けられる。
対称に作れないのは制作技術がなかったのではなく、そうすることで音響対称性を実現し、等音場
を構成した結果、視覚的な左右対称性が失われたのである。ヴァイオリンの4本の弦は全てテンションが違う。この弦張力が楽器全体に応力を発生させる。これに対するカウンターバランスを作らなければ等音場は構成できない。この事実は、いにしえのヴァイオリン制作家が音から形を決めていた証拠なのである。全論文「音が造る形」の当然の帰結として、非対称性楽器でなければ等音場が構成できないことを示す。



を予定しています。

やっと科学研究らしくなってきました。

実証までは「断崖絶壁の崖登り」でしたが、
今は「そよ風に吹かれながら花畑を散策している」ような気分です。




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O君 修行日記 ③

京都造形大の学生、岡レモン君が、フォノグラムによるヴァイオリン製作を卒業制作の課題に選んだのは、昨年の10月のことでした。
はじめは無理かなと思っていたのですが、見事、彼独力で完成することができました。

ff.jpg
卒業制作 「岡レモン展」 の様子

ちなみに、これは4枚目です。
彼にどれくらいの時間で造ったか聞いたら、大体1週間ぐらいと言っていました。

すごいと思いませんか!

音を聞く能力はピアノの音階練習で身につけさせ、少しずつですがフォノグラムも書けるようになってきました。

これは、岡レモン君が書いたフォノグラムです。
そしてそれによって作られた共鳴板です。

無題ttt

大体あってます。
ここまでできればあとは熟練していくだけです。

もちろん、楽器になっているわけではないのですが、重要なのは、彼がフォノグラムを使えるようになったということです。
今後の成長が楽しみですし、できれば、ぼくのあずかり知らない方向に発展して行ってもらいたいと思いっています。

もともと木工彫刻が専門なので、家具などのインテリアのデザインに応用してみてほしいです。
デザインの可能性はそれこそ無限にあります。

今回、こうしてフォノグラムの技術を教えることができたのは、僕自身も含め、みなさんにも価値のあることだと思います。

それは、フォノグラムという技術が、なにか特別の能力なのではなく、誰でも使いこなせるという普遍的現象であることの証明にもなったからです。

フォノグラムの図形パターンから、なにか特異なイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、やってみれば本当に簡単なことであると気がつきます。


見事、独力で完成して僕のところに持ってきた時に、ついで報告がありました。

岡レモン:「単位、1個足りませんでした! 留年決定で!」

僕:「そうか!よくやった!!」

こうして岡レモン君の修行は続いていくのでした。
半年で楽器まで作り上げるそうです!


追記:私たち、研究の第一世代は、ここまで来るのに十年以上の歳月がかかっています。前任者の代から数えればもっとかかっています。
私が十年かかったことをたった数ヶ月で成し遂げてくれました。
私ができないでいる応用の可能性や、見落としてしまっている点など、彼が見つけてくれるかもしれません。


若者の可能性に期待!!!

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O君 修行日記 ①
O君 修行日記 ②  一次元フォノグラム

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