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魔法の望遠鏡(4)

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                              (十牛図)

主体と客体がはっきりと分離している状態では
時間も空間もはっきりと分離しています
「意識」という「現象」がはっきりした状態です

しかし 魔法の望遠鏡を手に入れるには
時間と空間が未分離な状態でなければなりません

”月全体を視ようとすれば
当然 クレーターの細かいところまで
視ることが出来なくなります


クレーターの細かいところまで見ようとすれば
今度は逆に 全体像を見失います

いつも不思議に思うことの一つに

なぜ両方を満たす視座が人間に与えられていないのか?”

というようなことを考えてきましたが
まさに意識に制約を与えているのは 時間感覚と空間感覚の分離です

むしろ 時間感覚と空間感覚の分離と意識現象は同じことかもしれません

時間感覚は聴覚とともにに現れます
音は時間の中にしか存在しません
時間がなければ音は存在できないのです(わかりますか?)

空間感覚は視覚とともに現れます
光(色)は空間の中にしか存在しません
目を閉じれば世界は消えます(わかりますよね)

つまり 宇宙を観察するということ(物理学)は
「意識」がしっかりと顕在化し
時間感覚と空間感覚が分離しており
視覚と聴覚がはっきりしているということです

(当たり前といえば当たり前です
この当たり前のことに あえてメスを入れています)

魔法の望遠鏡とはなんでしょうか?

空間感覚と時間感覚が未分離な状態の例として
フラクタル望遠鏡を考えました

視覚や聴覚が脳内で未分離な状態
時間感覚や空間感覚が未分離な状態
とは

無意識」のことです

魔法の望遠鏡は 
あるとしたらそこにあります

kongo_mandara.jpg

フォノグラムは「意識」と「無意識」の境界領域で起きる現象です

「無意識は」言葉を持ちません
これを記述するすべはあるでしょうか?

「時間」「空間」「論理(数学)」などの概念を
もういちど洗いざらい考え直さなくてはなりません

これらは「意識」という現象にぴったりと付随しているからです



ホワイトノイズと時間(1)

ここに 正三角形があります
正三角形はすべての辺が等しく すべての角が等しい(60度)という
性質を持っています
この三角形の重心を60度回転してみます
元の正三角形のままです
回転操作の前と後で見分けがつきません
こういうことを難しい言葉で「対称性」といいます

三角形 回転

この見分けがつかない(対称性)ということを
「重力」と「加速度」に見出したのがアインシュタインでした(等価原理)

「対称性」という性質を見出すことは「宇宙から新たな法則を見出す観点を人間に与えてくれます」

ここでは 時間にたいして「対称」なものを考えてみたいと思います

物理法則は 微分方程式で書かれています
時間も過去と未来は対称に扱われています

しかしわれわれは 時間が不可逆過程であることを知っています
(過去に巻き戻すことは出来ない)

時間を対称に反転するするということは

机の上の花瓶を床に落とし 割れてしまった様を
ビデオで録画し 逆まきで見るということです

だれでもこんなことは現実に起こりえないということを知っています
見分け」がつくからです

テープで録音した声や音も逆まきして再生すれば
すぐに「見分け」がつきます

しかしホワイトノイズをテープで録音した場合はどうでしょうか?
むかしのTVで白黒のランダム画像とホワイトノイズのVTRの場合はどうでしょうか?

これは普通に再生したのと 逆まきで再生したのと「見分ける」ことが出来るでしょうか?

わたしは 「時間に対称」なものの一つの候補として
この「ホワイトノイズ」をあげたいと思います。
(ほかにもあるかもしれませんが 私にはこれ以外思いつきません)
これを理論の軸にもってくれば
この世界をどのように「切り分ける」ことができるでしょうか?

ホワイトノイズ」が時間概念の先にあり 「ホワイトノイズ」からのズレを「時間」と定義
することは出来ないでしょうか?

定義できないまでもホワイトノイズとの関係性において
「時間概念」を捉えなおすことは出来るはずです


この可能性を追求していきます

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ホワイトノイズと時間(2)

ホワイトノイズの特徴は「意味」を持たないことです

ここで「意味」について考えてみたいと思います。

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はじめに言(ロゴス)があった。言は神とともにあり、言は神であった

― 『ヨハネによる福音書』1:1

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ここでいうロゴスとは何でしょうか?
Wikiで調べてみますと 言葉 論理 概然 理性 意味という説明がありました

私は ロゴスというものは 時間がなくては存在できないものだと思います
「言葉」は音です 
実際に声に出して発しなくても 心の中で「時」を刻みます
「論理」は時間がなくては存在できません
われわれの「意識」という現象は それを自覚した瞬間から 
永遠にとまることのない計算を強いられたコンピューターのように
「時」を駆け続けています。

ここでいう「ロゴス」とは 「時間」のことでしょうか?

「意味」は不可逆的時間とともにあります

時間反転に対称なものがもしあるとすれば
それは「意味」のないものだということがわかります

そして「意味」と同時に不可逆的「時間」概念が生まれてくるわけです

逆に 時間反転に対称なものがごろごろあったなら
世界は「意味」を見失うでしょう

これは「夢の世界」とは少し違います
「夢の世界」は「現実の世界」と違って
空を飛んだり 過去に戻ったりしますが
時間の流れそのものは 常に過去から未来に流れています

ホワイトノイズは「無意識」に通じる「鍵」なのでしょうか?
ロゴス以前を語ることは可能なのでしょうか?

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「ロゴス」を世界原理としたギリシアの哲人
ヘラクレイトス
 
つづく