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楽器製作と東洋医学の接点

楽器の共鳴版を削る際 アウトラインの音を合わせると
アウトライン内部のフォノグラムがそろうことを見ました(音の壁 参)

もちろん内部も掘り進めて 最終的な形にします
そうして出来た共鳴版を張り合わせて
箱型を作ります
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箱になりますと 一次元の境界(アウトライン)が二次元の境界(膜)になります
一次元の枠をそろえれば 中心に不動点が出来ましたが
二次元膜の音をすべてそろえると 不動点はどこにあるのでしょうか?
何もない 空間にあることになってしまいます

少し奇妙なことにも思えますが


「あなたの体の重心はどこにありますか?」
と問われて はっきりとここですとは答えられないと思います
重心は全体の微妙なバランスの均衡点に出来るからです
バランスの均衡点は物ではありませんので
「均衡点がある」という言い方はものがあることとは違うのです
この意味で何もないところに 不動点があっても良いのです
実際に楽器を鳴らしたときに不動点が現れます
不動点は運動させた時に出来ることに注意してください

楽器の共鳴版の音をすべてそろえるという事は
楽器の表面張力をすべて一定にそろえることと同じです
対称性が高い状態にすれば
共鳴版にエネルギーが加えられれば
そのエネルギーが平等に共鳴版に伝えられます

擦弦の運動エネルギー(摩擦エネルギー)を効率よく音に変換できるような
空間(楽器)を用意する
といってもいいかもしれません

また人間は動く楽器であるということも見てきました(心と体
人間の皮膚は二次元膜です
91020@09.jpg

これを穴を開けずに連続的に変形させると風船と同じになります
ヴァイオリンも箱と考えれば風船と同じです(f字孔はここでは無視してください)

音の壁では 境界の音を合わせれば内部が整うということを見てきました
これを踏まえて 一次元あげて考えますと
膜の表面の音(張力)をあわせると その内部が整う
ということが言えそうです 実際そうなのですが
これも不思議なことです

皮膚表面の張力だけを一定にすれば
内部を調整することが出来るのです


このことに古代の人たちは気付いていたのでしょう

真皮にハリを刺すだけで 病気や怪我が治るのは
皮膚の張力を一定にすることが出来るからであり
何か神経を刺激するとか そういう発想ではないのです
(皮膚聴力が一定になる→不動点が一つになる→丹田が出来る→全身が統合された状態になる)

灸や按摩も局部的な緊張状態を作って
皮膚張力を調整するのが目的なのです

皮膚表面の音がそろえば 楽器と同じように中心に不動点ができます
この位置が ちょうど おへその下あたりです
いわゆる丹田といわれているところです

よく 経絡を自律神経であるというような説明がありますが
さきほどからだの重心で説明したように
物質のようなものではなく
バランスの均衡点 もしくは均衡線をさしているのです
ですから そんなものはないといったほうが
まだ正しいことを言っているのです
バランスの均衡点が 体の中心にあれば
カラダは楽ですが
体の中心から離れたところにあるとすれば
これは苦しいです
外から見たら 同じ姿勢でも
内部の感覚では 逆立ちしているような状態かもしれません
これがカラダが感じる苦しさの正体です

また 不動点が体中のあちこちにある場合
これも苦しいです
頭であれやこれや考えている状態や 内部に異物感を感じる状態(こり)
がそういう状態です

楽器と身体をフォノグラムで研究していきますと
ようは 膜の研究ということになるのです
膜の張力を変化させて 内部の状況をコントロールする

ほんの些細な変化で 内部状態はダイナミックに変化します

楽器のフォノグラムは固定されていますが
身体のほうは 熱の流動がありますので
常にフォノグラムは変化しています

温度が変化すれば 弦張力(膜張力)も変化します
弦張力(膜張力)が変化すれば も変化します
これらの物理量は関数関係になっています


おまけ     風船太郎

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Comment

No title
共鳴板の対称性の高さは、音の波の反射率の高さと同じ(入力と出力が同じということ?)で、それが内部に不動点を作り出すことを可能にするということですか?
  • 2011/08/09 23:08
  • ohsho
  • URL
No title
エネルギーが音に変わらず 熱に変わってしまうということです
変換の際にロスが出来てしまうのです
変換のロスをどのようになくすか?
  • 2011/08/09 23:13
  • おにょ
  • URL
No title
音の波がエネルギーに変わらず熱に変わるとはどういうことですか?

バイオリンに不動点を作り出すということは、人間の体は絶えず変化し続けている状態に対して、楽器は固定化されているのでやりやすいかもしれません。しかし、楽器製作において、反響板の不動点はその板の上にあって、それでかつ、組み上げた状態では空洞である内部に不動点が生じるのかが疑問です。
  • 2011/08/12 05:55
  • ohsho
  • URL
No title
音の波がエネルギーに変わらず熱に変わるとはどういうことですか?

共鳴版の振動エネルギーが 音にならないで
摩擦熱に変わってしまうということです

詰まったような音の出る楽器は ミュートの要素が多いと思われます
こういうところは 電気抵抗のように
熱になってしまうと思われます

実際に 音熱変換を利用した熱の利用が研究されています



楽器製作において、反響板の不動点はその板の上にあって、それでかつ、組み上げた状態では空洞である内部に不動点が生じるのかが疑問です。



板は円盤と同相です(穴を開けたりちぎったりせずに
連続変形することができる)
円盤の中心は真ん中にあります

ヴァイオリンの箱(F孔は無視)は風船と同相です

風船の中心はどこのありますか?

  • 2011/08/14 19:51
  • おにょ
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