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スピーカー開発で気がついたこと   情報科学としての見方②

ひずみというのは、初めの純粋な音源(純粋な情報)を乱してしまうものを指します。
また、このひずみは、いろいろな要因から発生します。

オーディオシステムは、電気再生システムですので、CDのようなデジタル信号を電気信号に変換し、
その電気信号を空気振動にに変換するシステムが内蔵されています。
電気信号を磁気コイルの振動に変換し、そのコイルの振動をコーン紙が空気振動に変換します。
image022.gif


電気信号のようなデジタル信号を空気振動のようなアナログ信号に変換しています。
いわゆるアナログ=デジタル変換というやつです。
アナログ情報というのは、楽器から出てくる生音を、人間の耳が直接聞いた音、そのままの音で、連続量です。
デジタル情報というのは、CD音源のように、アナログ情報である生音をデジタル信号に変換した音で、元の音源を
いわば加工処理したものです。
これは、離散量であり、元の連続量の近似情報にすぎません。



k3.jpg
:連続量(アナログ)と離散量(デジタル)の違い



こういうわけで、生音、純粋な音と、それをデジタル信号処理した音は同じではなく、
情報の改ざんが行われてしまっています。

いわゆる、HiFi(忠実再生)をするためには、いかに、この系の変換を少なくするかにかかっているといっても過言ではありません。
なぜなら、変換のたびに、情報の改ざんが行われていってしまうからです。

システムに入力した音源情報をいかに情報を改ざんすることなくストレートに出力することが出来るか?
一言でいえば、これがよいオーディオシステムということになりそうです。

当然、変換過程が少ないほうが情報の改ざんが少なく済むのですが、さてどうしたらよいでしょうか?

一般的なスピーカーシステムは、コーン紙と電磁変換コイル、それを制御する機械系、それを梱包しているボックス
という構成になっています。

機械システムというのは、生命体のようなシステムと違い、部分に分解することができます。

生命体はこれが出来ません!!


kkkkk.jpg


さてここで、一度、ヴァイオリンなどの弦楽器の話に戻りたいと思います。


楽器は機械部品とは違いますが、部分に分解できます。
大きく分けて、表板、裏板、横板、ブロック、ネック、です。

simemasu1.jpg


これらの部品がフォノグラムで異なる図形パターン同士だとしたら何が起きるでしょうか?
同じ入力に対して違う振動をしてしまうもの同士を張り付けたとするといったい何が起きるでしょうか?

うまくいけば、共振してくれるかもしれませんし、してくれないかもしれません。
たいていは、不協和音、唸り、濁り、ひずみの問題を引き起こします。
もちろん、フォノグラムの図形パターンを同じにすればこの問題は解決されます。
各々の部品が共鳴体として統一体だとしても、違う統一体同士があわさると、統一体ではなくなるという現象が音の世界では起きるのです。
これは、音楽の世界では当たり前のことなのです。
協和関係にある音群、たとえばCメジャーコードとC#マイナーコードはそれぞれ別々にならせばきれいに協和音を出しますが、両方のコード
を同時にならしたとしたら不協和音になってしまうのです。
フォノグラムによって楽器をつくっていくというのは、この原理を理解したうえでつくるという、たったそれだけのことなのです。
このことに、ほとんどの楽器製作者が気が付いていないばかりか、問題にすらしていないというのは不思議なことです。
楽器はこの時、一つの統一体として働き、弦の入力音に対して、一斉に同じ反応をするというわけです。

さて、スピーカーの話に戻ります。
つまり私が言いたいことはこうです。
部品それぞれを、協和関係にある共鳴体にしておかなければ、組み上げたときに必ずひずみが生まれてしまうということです。

もちろんフォノグラム技術を適用して構成していけばクリアできる問題です。
入力に対して、共鳴体として統一体にしておかなければ、ひずみは消えることはありません。
このひずみを無限小まで消していく技術がフォノグラム技術です。

IMG_0012_20130202174909.jpg
(木の菓子箱から取ったフォノグラム、共鳴体としては使えません。)

つづく

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Comment

神様なのかなぁと思ってしまう。
フォノグラムがどういう状態が望ましいのかは何となくわかりますが、そのフォノグラムがどのようにして見えてくるのかが分からなさすぎて、この人は神様なのかなぁと思ってしまいそうになります(笑)

文章が綺麗でどんどん読んでしまいます。
1も知らずに200ぐらいを見てしまってる気はしますが、フォノグラムがどれぐらいの物事に当てはめられて、どれぐらいの非科学のものを科学に換えられてしまうのか、わくわく、というか、一人で興奮しています!!

ただ、1も何もわかってないので、「すごいのみつけてん!!」って人に言ってみたところで、うまく説明できなくてもどかしいです・・・笑。
  • 2013/02/02 20:22
  • ぽにょ
  • URL
ポニョさん
残念ながら神様ではないです。
ただの人間ですがちょっとだけ人の感じ取れない
ものを感じ取ることができます。
自分のやっていることが価値のあることかどうかは
自分ではわかりませんが、長く続けられてこれたという事実がなにがしかの真実を含んでいる保障になっている気がしています。
コメントも励みになります。
ありがとうございます。
  • 2013/02/02 22:00
  • 磐座(イワクラ)のおにょ
  • URL
いやもう価値しかないぐらいの・・・。
またもし学会のように発表のタイミングがある時は、もし聞けるのであれば、聞きに行きたいと思ったり思わなかったり・・・。
何の取り柄もない奴がそんなところに入れるのかどうなのかアレですが・・・。

励みになると言っていただくと安心します笑。
こんなハチャメチャなコメントですいません・・・。
まだまだ読んでないところがあるので最近楽しみなんです。

あくび沢山しながら程よく頑張ってください!!
  • 2013/02/03 00:23
  • ぽにょ
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