FC2ブログ

離散調律から連続体調律へ ①

cyouritu.jpg

現代ピアノのほとんどはいわゆる”平均律”という調整法に則って調律されています。
”平均律と”は、1オクターブ間にある12個の音の高さを、12等分に平均したことによりその名がつきました。
つまり、全ての基準となる「半音」の振動数比を、12回掛けて2となる数値(2の12乗根)で定めてできたものです。

これは、数学的、観念的に考え出されたもので、和音の協和性とは何の関係もありません。

*この協和感覚というものは、物理学では説明のつかないものですが、振動数比が単純な整数比である時、協和関係であることをピタゴラスが指摘しました。
ここで注意して欲しいのですが、協和感覚というものは、生理反応としての快、
不快が先にあって、その後、それが単純な整数比であったことが確認されたことです。つまり、協和感覚というものは生理反応に基づくものだということを強調しておきます。*

”平均律”に調律されたピアノは、どこをどう鳴らしても正確な協和音を鳴らすことができません。

*「ゼロビートの再発見:平島達司」を参考にしました。詳しくはこちらを*

ピアノという楽器は、鍵盤の一つを叩きますと、それに共鳴する弦全体が共鳴するようになっています。
ハンマーで叩かれた弦だけが鳴っているわけではないのです。

ですから、平均律で調整された楽器は、協和関係になっている弦が一つもないので
楽器から出る音色の印象は濁っていて(うなりや不協和成分がある)、共鳴が小さい分、音の大きさも小さくなります。

同じピアノを古典調律にするだけで、音色も音の大きさもガラッと変わってしまいます。古典調律とは、協和関係を基に、考えられた、調律法だからです。
協和関係にある鍵盤の弦が響き合い、音色を豊かにし、共鳴することによって
音が大きく聞こえるわけです。

ピアノの場合は、弦が一本一本離れているため、一本ずつ調整ができます。
波の重ねあわせの原理に従って、協和関係を構成していくことができます。
これを”離散調律”ということにします。
(既にこういう言い方があるかもしれませんが、連続体調律というものについて話していきたいので、比較のために、一応離散調律の意味を明確にしておきます。)

さて、ヴァイオリンの共鳴版は二次元の曲面です。
協和感覚に基づいてピアノを調律したように、共鳴版のどこかを削って、共鳴版の各部分の協和関係を増やしていくことができるでしょうか?

*一般的に、板の各領域は協和関係にあるとはかぎりません。
一枚の板ですが、別々の共鳴体が張り合わされたものになっています。


naka1.jpg
(色の違うところは、別々の共鳴体で、それが勢力争いをしている様子です。
いわば、同じ楽器の中に、違う楽器が同居している状態です。
ある入力音に対して、それぞれが別々の共鳴をしてしまうので、喧嘩をしてしまいます。
これを一つの統一体にするにはどうしたらいいでしょうか?)


これが、これから考えていこうとしているテーマです。

これを、”連続体調律”と呼ぶことにします。


つづく

はじめての方へ *本ブログの内容説明



にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村
クリック お願いします








スポンサーサイト

Comment

Comment Form
公開設定

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
まとめ【離散調律から連続体調】
現代ピアノのほとんどはいわゆる”平均律”という調整法に則って調律されています。”平均律と”は、1オ
  • 2012/11/13 06:09
  • URL
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。