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⑧ ネックの右振りについて ~非対称性とカウンターバランス

いよいよネックの問題に取り掛かりたいと思います。
4本の弦の張力が異なるため、楽器に不均等な圧力や応力がかかることによる
内部の歪みをどうしたらゼロにすることができるのかということを考えてきました。

これを言い換えれば
フォノグラムの図形パターンを対称にするにはどのような補正
カウンターバランスを与えればいいのかという問題になります。

弦長力の違いに対するカウンターバランスは必然的に、楽器が非対称な構造になってしまうことを
調べてきました。

とりわけ、ネックの右振りの問題はいろいろな説があるようです。
私は、この問題も、内部緊張の歪みに対するカウンターバランスの表れではないかと考えています。

それではさっそく調べていきましょう。

弦を片側だけ張ることでどのような内部緊張がネック内部に起きているか調べます。
また、ネックを左右方向にねじってみて、その違いをフォノグラムで調べてみます。

まず弦を全て外した状態のネックのフォノグラムです。

no tension neck
no tension nekk f

元を外した状態ではこのようなフォノグラムが取れました。
この楽器は既製品の楽器に手を加えたものなので、フォノグラムが真っ直ぐではありません。
実際は真っ直ぐに作りますが、内部緊張がどのように起きるのかを調べるのが目的ですから
これで十分です。

*少し左方向に流れがあります。
 実は、縦方向の歪みは、弦を張ることで解消されてしまいます。
 問題は横方向にかかるねじる力です。*

次にG線だけ張った状態のネックを調べます。

G neck
g nekku f

G線の弦が張られることにより、ネックの縦方向のフォのグラムの歪みが解消されてきたのがわかります。

次にE線だけ弦を張った状態のネックを調べます。

E ネック
GEnekku douji





G線よりもE線の方が弦張力が2倍弱あるせいで、ネックの縦方向の歪みの補正が
さらに進んだ状態になります。

ストレスは歪みのもとにもなりますが、方向によっては歪みを消してしまうように働きます。

つぎにG、E線 同時に貼った状態のネックを調べてみます。

GEネック
GEnekku douji

やはり 縦方向の歪みは補正されているようですが
完全には真っ直ぐになってくれません。
これを解消するためには横方向に捻じれば言い訳です。


次回、弦を張った状態でネックを左右方向に
ねじった時のフォノグラムを調べてみます。

ちょっと退屈かもしれませんが今後の資料作りの為もありますので
しばらくお付き合いください。


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