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タッピングトーンと音の聴き分けについて

*研究ノートです。まだ完全に整理されていない段階のものですが、自分にとって意味のある考察で、
 あまり読み手に伝わるような気がしない内容のものを扱います。
 自分のノートです。適当に読み流してください。

fig11.jpg



なにか「物」を叩くと「音」が出ます。
また、逆に、「音」さえ出ればそれは何かの「物」と考えて良いでしょう。

何かを叩いて出る音をタッピングトーンといいます。
このタッピングトーンは単音ではなく、複数の周波数の音の集合として聞き取ることができます。

この時一体どのくらいの種類の周波数の音を聞き分けることができるでしょうか?

注意深くタッピングトーンを聞いて、その中にある音にラベルを貼っていく訳です。
いわば、頭の中でタッピングトーンをフーリエ級数展開するのです。

また、この能力は人によって同じではないでしょう。
たいていは、2音、3音、多くても4,5音ぐらいが自然に聞き取れる音の種類でしょうか?
音楽的トレーニングを積めばもっとよくなるかもしれません。
また、モーツアルトのような音楽的天才は一度に10音以上(あるいはもっと)の音を聞き分けられたようです。

タッピングトーンに含まれる音の周波数を、どのくらい聞き分けることができるか
という問題は、そのタッピングトーンの協和関係の意味を大きく変えてしまいます。

たとえば、モーツアルトのように、10音以上の音をはっきりと聞き分けることができる
耳の持ち主には明らかに濁って聞こえる(不協和な)タッピングトーンも、
3音ぐらいしか聞き分けることのできない耳にとっては澄み切った(協和した)音に聞こえるかもしれません。
感度が低いおかげで、余計な音をマスクしてしまうということです。
(余計な音をマスクできない、感度のよい耳の持ち主には
耐え難いノイズとして聞こえてしまうはずです。)

これは、「ヴァイオリンの名器が存在するか」という問題にもつながる話です
あまり感度のよくない耳の持ち主には、その辺の楽器とストラディバリなどの名器との違いは
存在しないことになるということです。

さて、このことを考慮に入れた上で本題に入ります。

フォノグラムはタッピングトーンの分布を示したものですが、これは少し説明を簡単にしてしまっています。
本当は、タッピングトーンの複数の周波数の音を聞き取って、その複数の音(和音)の協和度のピークと不協和度のピークに印を付けたものがフォノグラムの正体です。
したがって、聞き分ける音の能力差によって、協和の意味が変わってきてしまいます。
このことはこれ以上議論しませんが、2~3音聴きわけができさえすれば最終的に問題はないことを
後からもう一度突っ込んで考えます。

このタッピングトーンに含まれる複数の周波数の音を音列集合と呼ぶことにします。
音列集合は無限集合としておきます。

音列集合は板の各点に張り付いていますが、板を削って共鳴状態を変えれば、音列集合の協和度に変更を及ぼすことができます。それは連続的に変化します。
そして、音列集合には協和のピークと不協和のピークが必ず存在します。

このとき、複数聞こえる音列集合の代表的に聞こえる音だけに注目してもそのピークが確認されるはずです。
また、前半で議論したように、音の聞き分けの能力差によって、協和のピーク、不協和のピークの意味合いが違ってきます。

とにかくここで重要なことは、音列集合には協和のピーク、不協和のピークが存在していること、
そして、協和、不協和という情報はフーリエ級数にはないこと、また、協和、不協和という情報は生理反応がもとであることです。

音列集合の不協和のピークは、肉体の生理としては「緊張」を誘発し、協和のピークは「弛緩」を誘発します。
この肉体の弛緩と緊張によって、音列集合の協和のピークと不協和のピークをプロットしてできたものが
フォノグラムです。

フォノグラムが計測できないのはこういった理由からですが、逆に言えば、肉体の弛緩と緊張とタッピングトーンの協和度のピークと不協和度のピークが対応することがはっきりしたので、それを検出できるモニターを考えれば
観測データとする事が出来るはずです。それは生理反応を反映するものである必要があります。

これは客観的なデータになりえると思います。
なぜなら、これこそ音楽が存在できる理由であるし、整体が効果する理由でもあるからです。


つづく

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