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太極拳 (膜と骨格の二重構造)  (6)

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前回は「意守」について説明しました。
意識だけの集中ではその部分を感じられない場合はどうしたらよいでしょうか?

動かしてみればいいのです。

動かすことにより、その部分に意守しやすくなります。

例えば手のひらを甲側に開こうとする時は、手の甲に意守しやすくなり、
手のひらを丸めようとすれば、手のひら側に意守しやすくなります。

これを俗に「気」を出すといっています。

また、実際に身体を動かさなくても、動かそうと用意しただけで、その方向に「気」が出ます。
その動かそうとする「気」を頼りに実際に動かしますと大変滑らかな動きになります。

これが太極拳です。

身体各部を動かして「気」を追っかける動きが太極拳の動きなのです。
気感が育てば、どんな動きも太極拳になってしまいます。
日常生活の所作のすべてが太極拳のように滑らかな所作に変わってきます。

太極拳の型というのは、ヨーガのポーズと同じように、「気感」が育っていない人に、
「気」の概念を教えることができないので、とりあえず、カタチから入らせる道を作ったようなものです。

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また、太極拳の動き、「気」を追っかける動きが出来るようになることと、身体の経絡が整うこと、皮膚膜の緊張度が一様になること、フォノグラムが整うこと、などは全て同値ということになります。

また、筋肉に力みがあっては、「気」は出ません。
「気」は全身が脱力しているときに、初めて出ます

このように動かしながらする功を「動功」といいます。
わたしは、スポーツや楽器演奏などの動きやフォームも、太極拳の動きの応用として引き出します。
またそれができるような体作りをします。
ちなみに座禅や内養功などは「静功」といいます。

太極拳にしても、やはり皮膚膜の緊張度を一様にして、
身体を調整することが目的になっていることがわかります。

ヨガや太極拳、座禅などは他者を必要としない、一人でできる自律的運動です。

自律運動が出来ないくらい身体が弱ってしまった時、誰かに、外部から刺激を与えてもらう調整をしなければいけなくなります。それが、いろいろな治療というわけです。
病気の元は依存心ですから、極力、自分の体だけを使って治せるほうがよいです。


自分の足で立てるのに、車椅子を長期間使っていたら、必ず歩けなくなります。


6回にわったって、東洋医学や体術について説明してきました。
これらは、全て違うように見えて、引き出す目的は同じだということを見てきました。

身体のある場所の緊張力を挙げる方法は、その場所を押せばいいのですが、
その場所がストレッチされるような姿勢をとっても同じことになるのです。

これは、一点を押すことと、一点を支点にストレッチの姿勢をとることが「双対概念」になっているということです。

フォノグラム解析はこのようなことを統一的にまとめ上げる概念になりえます。
いわば、東洋医学、体術の統一理論になりえるわけです。

それは抽象的な理論構成になりますが、ことにその本質を見事に浮き上がらせることになるでしょう。

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(楽器の経絡、フォノグラム。)

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