FC2ブログ

マッサージの本質は意守させることにあり (膜と骨格の二重構造)  (5)

62dc355fa029b3106c20d0ffe20219e3_l.jpg

「意守」とは聞きなれない言葉だとおもいます。
ある身体の場所に意識を集中させ、その状態をしばらく守り続ける、というような意味に捉えていいとおもいます。

気功(内養功)の鍛錬の一つに、九守功というものがあります。
身体を九つの部分に分けて、そこを「意守」し続けるというトレーニングです。
f0193510_642036_20120309000935.jpg
(座禅も功の一種。意守する場所はいわゆる丹田。)

このとき、身体のほうは静かに静止させ、動いているのは意識と呼吸だけです。
意守した所に呼吸の変化が伝わります。

例えば膝を意守した状態で呼吸をしますと、まるで蓮華が開いたり閉じたりしているように感じてきます。
実際には、皮膚膜の調整に繋がり、フォノグラムを整えることにつながります。
また、人間の体というのは、その身体の場所を意識するだけで1℃ぐらいの温度上昇は簡単に起きます。
心で意識するだけで、身体に影響を及ぼすことができるのです。

加齢とともに、身体のあちこちが痛み出しますが、これは動いていない所と、動きすぎている所に体の各場所が分離してしまい、全体性を失うことから引き起こされます。
したがって、痛い所だけを直すということは理屈の上からもできないことであり、全身一つなぎで治していく必要があります。
動いていない所は、意識が届かない所です。もはや身体は自分の体だと認識していません。
そこは、身体の部分ではなく、単なる脂肪の貯蔵場所になってしまいます。
意守の目的は、この動かなくなってしまった場所を、もう一度、自分の体であると、身体のほうに認識させることにあるのです。

実は、マッサージの本質も意守にあります。

マッサージは筋肉を揉むのではなく、動いていない所を触ってあげて、「ここはあなたの体ですよ」と認識させるためにやるのです。

*余談ですが、以前プロレスラーのO氏が自分の贅肉を触って意識をすることを心がけることによりダイエットに成功しています。これも一種の「意守」をしたことになります。
また、性交渉が健康によいのも、お互いに手の届かない所、普段意識しない所を、触りあうことによって、共同で「意守」
をしているからなのだともいえます。*

確かに、筋肉を揉むことによって、筋力バランスを変更させれば一時的には効果はあるでしょう。
しかし、筋力が続くのは、せいぜい6時間程度です。
筋力が低下すれば元のバランス状態に戻ります。

そうではなくて、修正するべきは、情報のほうなのです。
筋肉のアンバランスは、皮膚膜の張力ギャップとして情報が記憶されています。
これを変更しなければすぐに戻ってしまうのです。

「錬功」というのは非常に時間のかかることですが、本質的に身体の改善を促したいのであればこの方がよいのです。

なんでもそうですが、即席は続きません。

特に人間育て、自分育ては時間をかけてすべきものです。
急いで何かをしたり、何かをさせたりすることは、何一ついいものが育ちません。
人間はカップラーメンではないのですから。

つぎは「意守」は「意守」でも動かしながらする錬功
太極拳について説明したいとおもいます。

はじめての方へ *本ブログの内容説明



にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村
クリック お願いします

関連記事

心と体
楽器制作と東洋医学の接点
ピカソと皮膚 (1)
ピカソと皮膚 (2)
ピカソと皮膚 (3)
ピカソと皮膚 (4)
ピカソと皮膚 (5)
ピカソと皮膚 (6)


スポンサーサイト



Comment

Comment Form
公開設定

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)