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操体法 (膜と骨格の二重構造)  (3)

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われわれは体にコリがあると、揉みたくなります。
抵抗感のあるほうにさらに抵抗を欲しがってしまいます。
力めば力むほど、力んでしまうようです。

力みを意識で溶こうとしても、それは難しいことです。
力を抜こうとする意識が力みだからです。


ではどうしたら力み(こり)を解消することができるでしょうか?

まず、なぜ力んでいるのか考えてみましょう。

それは、どこかの場所がサボっているからです。

力が入っていないというよりも、意識に届いていないので、力みようにも力めないわけです。

体というのは、力が入っていない所を起動してあげないと、力みすぎている所は解消することができません。

例えば、骨盤の前方傾斜を治そうと、体をそらしても、力んでしまうだけです。
骨盤と連絡している筋肉や靭帯組織で、力が入っていない所があるはずです。
そこを見つけ出して、力が入るようにしてやれば、全体で体重やストレスを支えることができるようになります。

コリがない状態というのは、全身満遍なく動いている状態であり、
ストレスを全身で捉えることのできる状態だということです。
この状態は、いわゆるバネ(全身性)のある状態といわれます。

逆に、凝っている、身体内部に異物感、抵抗感がある状態は、過剰に働きすぎているところと
極端にサボっている所がまばらになっている状態
です。
この状態では、身体は全体性を失い、いわゆる手だけ、足だけのようなバラバラな動きになってしまいます。
まるでロボットです。

このような身体の分離感覚を全身一繋ぎにしてやるのが治療や自律運動ということになります。
過剰に働きすぎている所を休ませ、サボっているところを起こせばいいのです。
矛盾しているようですが、全身が動いている状態が、全身が休んでいる状態なのです。

全身性=一体性=柔軟性=力みの平均化

です。

体というのは、動きの最小単位を考えますと、二方向にまで還元できます。

腕を上げる方向、下げる方向

腕を右にねじる方向、左にねじる方向

首を前に曲げる方向、後ろに曲げる方向

とにかく、体で動かせる部分をこうして二方向にわけて、どちらが体感で「抵抗が多いか少ないか」
を調べる
ことができます。

大抵、よくない状態のときは抵抗のある方向に行きたくなるものです。
よけい力みたくなります。(これは精神的にも現れてきます、素直でなくなってきます。)

そうではなくて、抵抗のない方向に抵抗させてあげて、筋力のアンバランスを解消します。
操体法というのは、これを体の動かせる所全てに行うことによって、力みを平均化していき、最終的には
全身性を取り戻すことによって、ゆがみを解消するという技術です。
この操体法の「力みの平均化」は全ての東洋医術、療法、体術の基本と言ってもよいと思います。


例えば、腰痛の場合、大抵、膝の後ろ、足首の付け根、ハムストリングスなどに力が入っていない所が必ずあります。そこを指圧して、サボっている所(虚)を起動させてあげます。
すると、過度に働いていた筋肉群が、脱力し、力みが平均化され、その結果、抵抗感なく骨盤を反らすことができます。

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(実際の操体法の施術シーン。)

また、筋肉のアンバランスは皮膚膜の張力ギャップに現れます。
この皮膚膜の張力ギャップを調整することにより、筋肉のアンバランスを解消いようというのが
鍼灸医療の本質
なのです。

ハリで神経を刺激するわけではないのです。
皮膚膜の張力のムラをなくすために、皮膚の緊張度を局所的に起こすためにするのです。

つまりはこういうことです


骨格の歪みは筋肉や靭帯のアンバランス

筋肉や靭帯のアンバランスは皮膚膜の張力ギャップ

皮膚膜の張力ギャップは、タッピングトーン「叩いて出る音」の違いムラに現れる。


タッピングトーン「叩いて出る音」の違いムラ

これを正確に書き記したのがフォノグラムということです。
これがフォノグラムを「音で調整することによる整体治療」の意味なのです。
何の不思議もありません。

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(背中のフォノグラム。)


次は、もうすこし、皮膚膜と鍼灸、按摩、整膚(皮膚の調整)について話してみたいと思います。

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