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共鳴現象の非可換性について (2)

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前回 共鳴現象を3種類に分けて考えました。それは

① 「もの(楽器)」と「もの(楽器)」の場合


② 「もの(楽器)」と「ヒト(生命体)」の場合


③ 「ヒト(生命体)」と「ヒト(生命体)」の場合

の3種類です。

物理学で扱うのは①です。
フォノグラムで扱うのは②と③です。
②と③の共鳴現象を利用した諸結果がフォノグラムの研究成果なわけです。
②は楽器制作にあたり、③は東洋医学の鍼灸理論などの経絡現象にあたります。


まず①から見ていきます。
ここに二つの楽器があります。
例えば、ヴァイオリンとピアノがあります。

     A:ヴァイオリンを弾く   

     B:ピアノを弾く      *弾く:一定以上の時間、音を鳴らすという意味で

このとき、物理的な共鳴状態は

      A*B=B*Aです

人の心理的(音楽的)な緊張状態を無視した、物理的な周波数に着目したものだからです。
ですから、これは可換な共鳴現象と言っていいでしょう。
物理や音響学が扱うのはここまでです。

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(ラヴィ・シャンカル)



次に②に行きます。
②は人(生命体)と物(楽器)の共鳴現象です。

これは、音楽演奏そのものですし、フォノグラムの楽器制作法に当たります
以下これを説明していきます。

人が共鳴にかかわる時にポイントになるのが

生命体は、共鳴による緊張状態を一時的に記憶してしまう点にあります。
物は、共鳴が終われば、何事もなかったかのように元の状態に戻りますが、
人の身体、意識の記憶などは、緊張状態を一定以上保ってしまいます。
このおかげで、音楽による芸術表現が可能になっているのです。

ある緊張状態を音で作り出し、その後に、弛緩させるような音を持ってきます。
これらの弛緩と緊張の組み合わせが、人間の心を表現するための基礎になっているわけです。
ですから、楽器と人の共鳴現象は、物と物の共鳴現象とは根本的に違うのです。
また、その違いの本質は、共鳴現象の可換性と非可換性にあるといっていいでしょう。

例えば、   

   A:ド(440hz)を鳴らす

   B:ミを鳴らす

とします。

    A*B

は まず、ドに体が共鳴します。その緊張度に意識がロックします。
その後に、ミを鳴らします。ドの緊張度からミの状態に移行します。

次に
    B*A

まず、ミに体が共鳴します。その緊張度に意識がロックします
その後に、ドを鳴らします。ミの緊張度からドの状態に移行します。

このとき
  
    A*B¬=B*A

です。もしもこれがA*B=B*Aになってしまえば、音楽表現の幅は一気に減少することでしょう。
なぜなら、それは、和音(ドとミの)だけを許すということになってしまうからです。
和音は確かにA*B=B*Aで可換です。

つまり、(人間)生命体は、この一時的に緊張度を保存してしまうという、生理的な性質を持つがゆえに、音楽という芸術が可能なのだということを言いたいのです。

共鳴現象の可換性と非可換性の違いを明確にすることがフォノグラムの理解の鍵になります。

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次は、フォノグラムによる楽器制作がまったく②と同じ共鳴現象を利用したものであることを説明します。

つづく

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Comment

ゆっくり読めばここまでは普通に理解できました。わかりやすいです。
  • 2012/01/22 11:53
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