FC2ブログ

学会発表に向けて

ana.jpg


今週末、6月15~17日に福井で開催される「形の科学会」という学術研究会で
研究発表をすることとなりました。
そもそもこのブログを始めた目的が、研究内容をまとめ、世間の反応を伺うためでした。
(はじめから、学術論文の作成や、発表を意識して記事を描いていました。)
真から内容を理解して、このブログに訪問してくださる方もいらっしゃいます。
(アクセス履歴で分かります。)
よかったら、そのような方はなにか質問、ご意見など伺えたらうれしいです。

この数ヶ月間、発表に際し、いろいろな用意をしなければなりませんでした。
研究と研究発表の一番違うところは、研究発表というのは「社会的な活動」であるということです。
研究は、自分が理解しさえすればそれでいいのですが
発表というのは、相手が理解できるようにしなければなりません。
また、予稿論文の作成にも多くの方々が協力してくださいました。
推敲作業に何週間もかかりました。
また要約の英語訳も友人にお願いすることができました。
友人の友人も手伝っていただいたようで、この場を借りて、お礼を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございます。

実は、プレゼンの練習のために、セールストークを学ぶ目的で
某電気店で説得商品の販促のバイトを、週末だけですがやらせていただきました。
三ヶ月ほどの期間でしたが、これは、大変勉強になりました。

「売れないものを売る」というのはすごい技術がいるのです。
分単位にステータスシートを作成し、お客さんとのトークを構成し
購買まで誘導するというものですが、今回、プレゼンの資料を作る上で大変役に立ちました。

また、しゃべりなれすることができたので、先週、某大学で発表の予行演習をした時も
とても初めてとは思えないと言って頂くことができました。

プレゼンの原稿を作る上で、一番意識したのがわかりやすさでした。
たった20~30分の間で何を伝えることができるのか
ポイントを3つぐらいに絞込み、同じことを繰り返し話すことにより
直感的に、本質的に重要なことを理解させる構成にすることにしました。
これは、プレゼン用の本などを参考にしました。

また、スカイプを使って、遠距離にいる共同研究者や友人に
プレゼンの練習を見てもらうことができ、タイムリーで修正ポイントを見つけることができました。

プレゼンの内容は、非常にわかりやすいものになっていると思います。
ブログに数回に分けて掲載したいと考えております。
ほぼそのままの形式で発表するつもりです。
学会の反応を見て、レビュー論文を作成していきたいと思います。
(何を書くかというよりも、何を書かないでおくか。)

多くの方々の協力でこのような日を迎えることができました。
この場を借りて再度、御礼申し上げます。
皆さん、本当にありがとうございました。
今後とも宜しくお願いいたします。

13.jpg
福永さんのガルネリ(左)と 私のシュタイナー(右)


はじめての方へ *本ブログの内容説明



にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村
クリック お願いします






フォノグラム解析 「形の科学会用」 ①

スライド1

「形の科学会」におきまして、今回発表させていただくプレゼンを
そのままの形で掲載します。

本ブログのダイジェスト版のようなものです。

これを読み終わった後、ブログを再読していただけたら理解が深まると思います。
カテゴリーのプレゼンテーションの記事を圧縮した内容になっています。

なお、時間の関係で数学的な内容を大幅に削ることになってしまいました。
この部分についてもUPしたいと思います。

全3回と カットした部分1回(数理的内容)の計4回にわけてUPします。


サムネイルはプロジェクターに移す画面です。
文章は、発表の台本です。
*以下はオフレコで”意図”を示しています。

参考にしてください。



それでは始めます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


s-2 Introduction
スライド2


この研究発表は「音の図形」、フォノグラムについての研究発表です。
「フォノグラム」という言葉は、我々の造語で、

phonon(フォノン;音響量子)と graf(グラフィック)

を合わせたような意味を込めています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


*ここでいきなり「フォノグラム」を見せる。
楽器のフォノグラムと身体のフォノグラム、
経絡図が同じであることを絵的に印象付けてしまう。 
「経絡の正体は音図か?など」。*


S-3 ヴァイオリンとフォノグラム
スライド3

S-4 人体のフォノグラムと経絡
スライド4




まず、説明をする前に、フォノグラムとはなんなのか、実際に見ていただきたいと思います。
以下がそれです。

S-5
スライド5

S-6
スライド6

S-7
スライド7

S-8
スライド8

S-9
スライド9

S-10
スライド10

S-11
スライド11

S-12
スライド12

ものを叩いた時に出る音をタッピングトーンといいます。

タッピングトーンは複数の音の重ねあわせですので、その中の一番良く聞こえる音を代表のおととし、
その分布図を示しているものがこの図形です。

「等音線」を重ねて書いたものとも言えます。

上の図は、ヴァイオリンのフォノグラムです。

人間の身体も叩くと同様に音が出ますので、フォノグラムが書き取れます。
どうやら、この音の線を繋いだものが東洋医学の経絡のようです。
それでは詳しく説明してまいります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
s-13 楽器の製作法
(s-13 左右対称に作られたヴァイオリン)


スライド13

ストラディヴァリに代表されるヴァイオリンの名器、その制作法は、いまだ謎に包まれたままであります。

現在までに様々な研究がなされてきましたが、ほとんどの製作者は、名器と言われているヴァイオリンの「型」を正確にコピーすることによって、その楽器の「音」の秘密に迫ろうとしてきました。

言うなれば、「カタチ」から「音」の秘密に迫ろうとしてきました。

*左右対称でなければ意味がないとでも言わんばかりに、正確に作られた楽器の例を見せる。 また、ストラディヴァリの楽器で、わざと左右非対称なものをコピーしたものも見せる。いずれにしても、その発想は「カタチ」から「音」を作るという発想の中にあることを強調。*






いずれにせよ、当時のクレモナヴァイオリンを超えるものは作られていませんし、
普遍的な原理原則については何も分かっていないというのが現状です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


s-13 共鳴版のフォノグラム

スライド14

実は、ヴァイオリンのあの美しい「カタチ」は「音」が決めた「カタチ」だったようなのです。
共鳴版の音を全面に渡って揃えていきますと、自然とあの「カタチ」が浮かび上がってきます。音が揃っていく過程が「フォノグラム」の図形変化として捉えることができます。
パワポ;楽器に直接書き込んだものを中心に


S-14
スライド15


*実際のフォノグラムと共鳴版の変化の図形をゆっくり説明しながら見せていく。
基本的に中央部分と周辺部分の「音の響き」が違うことを、実演を交えて、強調する。*


S-15

スライド17

フォノグラムの図形が整っていくに従い、ヴァイオリンの形が勝手に出来上がってきます。
フォノグラムは等音線ですから、フォノグラムが綺麗に整うということは、共鳴版上の音がすべて同じタッピングトーンになるということです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
s-18 「音」から「カタチ」へ
スライド18


つまり、「音の変化を視覚的な図形に翻訳して、それを頼りに、楽器を作っていくという試みをした」
ということになります。これは、従来の「カタチ」から「音」という発想の逆転の発想になっています。
すなわち、「音」が作り出す「カタチ」を研究していく。ということになります。

フォノグラムとは、「音」の分布図のようなものです。

再度説明いたしますが、何かものを叩いた時に出る「共鳴音」
これをタッピングトーンと言いますが、この共鳴音を耳で聞き取って、
共鳴版の各場所ごとの、音の情報を正確に記したものと考えてください。

*図で説明、詳しい説明は、実演するしかない。直感に響かせなければ意味を持たないだろう。*

タッピングトーンの実演等


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


はじめての方へ *本ブログの内容説明



にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村
クリック お願いします




フォノグラム解析 「形の科学会用」 ②

s-19 人体とフォノグラム
(s-19 人体(A),共鳴版(B))

スライド19

ここで、人間の身体構造に話を移していきます。

人間は、疲れますと、「声」が低くなってしまいます。

また逆に、気分が高揚して、テンションが上がってまいりますと、自然と「声」がツヤツヤして高くなります。

人間の身体というのは、いわば「動く楽器」という見方ができます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
s-20 身体の音と東洋医学の関係
s-20 人体のフォノグラム(A)、経絡の概念図(B)

スライド20


また、皮膚を叩けば「音」が出ます。

ヴァイオリンと同じように、身体の皮膚上の「音」の分布状態を「フォノグラム」で調べてみます。

すると、これが、東洋医学に当たる「経絡」の概念に相当するようなのです。

「経絡」とは次のようなものです。

*フォノグラムの白点がツボに当たり、
経絡は「フォノグラムライン」であることを強調する。 わかり易い絵を用意する。*



s-21 身体の音と東洋医学の関係
スライド21

この、東洋医学の概念である、「ツボ」や「経絡」等の概念は、
もう一つ実態が明らかにされてこなかったように思われます。

また、東洋医学が何故効果するのかという説明も、
納得のいく説明が今までにされてこなかったように思われます。

少なくとも、物理的な「音」と対応しているという観点は、
「形而上学的」だと思われるこれらの概念に、新しい見方を与えてくれるものであります。

過去数年に渡り、自分自身の体はもちろんのこと、知人、友人の協力で、たくさんのサンプルデータを得ることができました。

経絡理論の古典に「黄帝大經」というものがありますが、フォノグラムこそが「経絡」の実態であると確信するようになりました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ここで少し、話を整理してみたいと思います。

s-22 フォノグラム解析へ
(s-22 共鳴版とそのフォノグラム(A)
人体のフォノグラムと経絡(B))


スライド22

身体の皮膚表面の「音」を合わせることが、鍼灸等の治療の目的であるとするならば、
それは、楽器の共鳴版を作ることと同じ原理を使っているということが言えるのです。

すなわち、「音」を合わせることで「カタチ」を補正していくのです。

ここにきまして、ヴァイオリン制作研究と東洋医学の研究が、
フォノグラム解析という同一の視点から研究することができるのです。

もう一度、申し上げれば、「音」から「カタチ」を構成していく
、変化生成がフォノグラムで捉えることができ、
そのフォノグラムを解析することが、
弦楽器制作や、東洋医学研究の「本質的研究」であると主張したいわけであります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

s-23 フォノグラムの数理的側面
スライド23

次に、フォノグラムを、単に幾何学的に見ていきますと、そこには、非常に豊富な数学的構造が浮かび上がってきます。

はじめに見たときに、どこかで見たことがある図形だと思ったのですが、
それは、数学の複素関数論に出てくる、シュタイナーの円族、対数螺旋、特異点、
また、ジュリア集合やカントール集合等の、フラクタル図形でした。

s-24 シュタイナーの円
スライド24


s-25 渦巻き

スライド25


s-26 フラクタル

スライド26

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

s-27 フォノグラムの理解と音の対称性

スライド27

なぜ、こうも全く別のもの、一方は、音の分布図である「フォノグラム」、そしてもう一方は、純粋に、数学的な対象である複素関数論の幾何学が
一致しているのか、とても不思議に思っていました。

決して、数学的対象に、このフォノグラムという現象を当てはめるというわけではなく、なぜ、似たような幾何学的パターンになっているのか?

その理由を探ることで、フォノグラムというものを理解に変えようとして、研究がスタートしたのです。

補足になりますが、同じ幾何学的構造を持つということは、
何らかの代数的構造も同じものがあるだろうと考えるのは自然なことと思われます。

例えば、解析関数の関数要素のような概念はべき級数で表されますが、
形式的には、フーリエ級数で与えられますから、「音」が作る「カタチ」という
フォノグラムの発想に、非常に都合が良いのです。

これは偶然でしょうか?



とにかくここで強調したいのは、
「フォノグラムの挙動は、複素関数論(リーマン面論)と関係があるということ
そして、数理的、幾何学的なパターンが存在しているということは、
何らかの対称性が存在している」ということです。

それは「音の対称性」ということができると思います。

これを明らかにするのがフォノグラム解析研究の目的の一つです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

はじめての方へ *本ブログの内容説明



にほんブログ村 科学ブログへ
にほんブログ村
クリック お願いします