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制作風景(内型を外す) もも

2~3時間ほど このまま放置しておきます
乾いて 水気がなくなったところで ブロックに接着します


横板 貼り付け
本当は ニカワを使いますが 
ホームセンターのパイン修正材を使っていますので
木工用ボンドで接着します

(パイン修正材は すでに継ぎ目が ボンドで接着されているため
いまさらそこに気を使ってもしょうがないということです)

ボンドは 音をミュートする働きがありますので
本当は 音にはよくないのです


ブロック 横板
 
ミドルバウツ(楽器の真ん中のくびれ部分)から先に
接着します 
接着したら 図のように ブロックの角度に溶け合うように
整形します

最後に 上からかぶせるように
上下部分の横板を貼り付ければ

横板の接合部分を隠してしまうことが出来ます

hako.jpg

出来上がったら 内枠の 裏板部分の型を外します

音を聞いて 楽器を造るやり方では 
形がいつも違ってしまうので
いつも それにあわせた内型を用意しなければなりません
使いまわすということが出来ないのです

まったく同じ型を造ろうとしても造ることが出来ません

なぜなら まったく同じ条件の木材が存在し得ないからです

中国で 蝶が羽を動かしたら アメリカで嵐が起きる

というような バタフライ効果(微妙な初期条件の違いが 後に大きな違いとして現れる) が 
起きてしまう
のです

共鳴体としての音の性質を利用した製作法
なので当然といえば
当然です

もちろん 音を無視すれば 同じものは造ることができますが
共鳴体としては 意味を成しません

201107310006_convert_20110814034527.jpg



フォノグラムは 典型的な 非線形現象です



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ピカソと皮膚(1)

われわれは 平面上の 二点間の距離を測るとき 
コンパスを使います
ある長さを コンパスで測り コンパスの足の形を保てば
その長さをそっくりそのまま 別の場所に再現することが出来ます

(平面でなく 凸凹した曲面の場合は出来ません)

19938189.jpg


コンパスの幅を固定し 皮膚上の2点を刺します

おもしろいことに 皮膚感覚は
体の場所によって
コンパスで固定した二点間の距離を 
違う長さに感じるようです


onotekon.jpg
(腕にコンパスをあてがう)


背中は もっとも鈍感で 距離40~60mm の幅の二点も
一点と認識してしまうし

逆に 舌は もっとも敏感で 距離1mmの幅でも
二点と認識できるようです

皮膚感覚で測る距離感は
体の場所によって違う
ということです

宇宙空間のように 場所によって 距離の概念が違うと考えることも出来ます

onokonpas.jpg 
(背中の皮膚感覚は鈍感で 40~60mmの二点間の距離も一点と感じてしまう)

ここで 面白い実験をして見ましょう
実験といっても思考実験ですが。。。。

まず Aさんに目をつぶってもらいます
Bさんに幅を固定したコンパスを何種類か渡します

Bさんがコンパスで Aさんの体のどこかの二点にセットします
つぎに BさんがAさんに二点に感じるか聞きます
もし二点に感じなかったら より大きな幅を持つコンパスに変えます

体の全ての点で試して どこでも二点と感じることのできる
幅のコンパスを基準のコンパスとします(コンパスの幅の上限)

逆に 最小の幅のコンパスも同様に決めることが出来ます

この最小の幅から最大の幅のコンパスを使い
Bさんは Aさんの体中の2点の皮膚感覚の距離を
問診します
Aさんが自己申告で「何mmです」とBさんに伝えるわけです
Bさんは これを全て記録していきます

すると Aさんの全身の皮膚感覚で測った
皮膚上の2点間の距離の全データが手に入ります

それをもとにAさんの身体地図を作ります

どんなでしょうか?  (ヒントは記事のタイトル)

つづく



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ピカソと皮膚(2)

背中では 距離40mm~60mmのコンパスの二点も
一点としか感じられず、逆に 舌では 距離1mmの幅でも
二点と感じてしまうほど 皮膚感覚の距離感はばらつきがあります

Aさんの身体地図は
きっとピカソの絵のように
歪んだものが張り合わされた感じになるでしょう

0b13918c48bbdbe2dc5c95308378c2f9.jpg

皮膚感覚のイメージでは
 自分の身体の視覚的イメージとは
かけ離れてしまうようです

ここで少し ピカソとキュビズムについて調べてみました

キュビズムとは

ルネサンス以来の「単一焦点による遠近法」の放棄
(すなわち、複数の視点による対象の把握と画面上の再構成)

形態上の極端な解体・単純化・抽象化

とあります


複数の視点による という所ですが
これは 身体内部の不統一感からくる
分裂した自我の視点
としてもよいと思います

外部からの複数の視点 ではなく
内部からの複数の視点(統合失調症)

キュビズムの画家たちは 単に 立体を一旦分解し、 
さまざまの角度から再構築しただけに過ぎません
ピカソは むしろ 現代人の精神分裂症的な
ものを「予見」していたのかもしれません


内的な複数の自我(視点)

これが 皮膚の距離感覚で構成した
身体地図のゆがみに現れているわけです


つづく

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