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白色ノイズを求めて

ホワイトノイズ_convert_20110805020618

これはWEB上に落ちていたSIMPLENOISEというフリーウェアをWEBSPECTRAMで録音したものです
あらゆる周波数が満遍なく入っているのがわかります

共鳴版もこの状態にしたいのですが どのように彫ったらよいでしょうか?
たいていの楽器は以下のような周波数分布になってしまうと予想されます
ケメンチェ型スペクトル_convert_20110809031432

これは 高音成分と低音成分が分離してしまい
それらをつなぐ 中間領域の振動成分がない状態です
ケメンチェのところでも見ましたように
いくつかの小さい楽器(部分振動 高音成分)が たくさん共存してしまっている状態です
ケメンチェでなくても 普通のヴァイオリンでもほとんどがこういう状態だと思われます
部分(高音域)と全体(低音域)が矛盾なく溶け合うようにするにはどうすればいいでしょうか?
中間領域の音域は全体の寄与で作るしかなさそうです
ホワイトノイズスペクトル_convert_20110809032239
(こんな風にしたい)

アウトラインのカタチの研究では 不動点が一つのものだけを許すという結果になりました
これは 分割振動がベースの部分と融合するにはこの場合に限られてしまうからです
アウトラインの決定は 少なくとも そうすることができる可能性があるというだけで
実際には 曲面を掘り進めて 不動点が一つの状態に持っていかなくてはなりません

フォノグラフの不動点(渦)の数と 分割振動の数は比例する

これはたくさんのテンでバラバラな小さな太鼓が
乱立しているところを想像してもらえばよいです
しかも連続的につながっています

(この場合はホワイトノイズにはなりません 高音部分しか出ていないからです)
部分集合がホワイトノイズになってもダメです)

(これはホワイトノイズの定式化に使えます
たぶん スケール変換してもすべての周波数が含まれているような
そんな感じで定式化すればよいのだろうとお思います)

フォノグラフの不動点を一つにすれば そのスペクトル分布は
ホワイトノイズ型になるか?


これにはすぐに答えられそうにありませんが
この方向で研究しております

少し話が変わりますが
体が疲れているとき たいていの人は声が低くなると思います
これは 全身が緊張を解いて筋力が低下し
たわんでしまったため
高音領域が出なくなってしまうことに起因します

また老人になりますと声が甲高くなります
体中の組織があちこち硬くなってしまい
高音成分が増えてしまうのです
全身性が喪失しているため
低音がないので 潤いがない声になってしまうのです

若くて健康な人は
どんな声なのでしょうか

というよりも
ホワイトノイズが出るような状態は
どんな体の状態なのでしょうか?


ひょっとしたら まだ 人はその状態を知らないかもしれません

ヴァイオリンの名器の秘密がこの辺に隠されているとしたらどうでしょう?

フォノグラムの研究は 単に楽器や建康の研究にとどまらず
人間の隠れた可能性について
科学的に追求することができる
新しいツールになりえるわけです
(その橋渡しができれば このブログの目的達成です)

橋渡し:まずは興味を持って頂くこと 次に 不完全ではあるけれども 勇気を出して公表すること


おまけ

ホワイトノイズを赤ちゃんに聞かせると
大笑いする動画です

共鳴版をこすって 赤ちゃんに聞かせて
大笑いしたら それはホワイトノイズかも。。。

紙を破る音に爆笑する赤ちゃん

楽器製作と東洋医学の接点

楽器の共鳴版を削る際 アウトラインの音を合わせると
アウトライン内部のフォノグラムがそろうことを見ました(音の壁 参)

もちろん内部も掘り進めて 最終的な形にします
そうして出来た共鳴版を張り合わせて
箱型を作ります
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箱になりますと 一次元の境界(アウトライン)が二次元の境界(膜)になります
一次元の枠をそろえれば 中心に不動点が出来ましたが
二次元膜の音をすべてそろえると 不動点はどこにあるのでしょうか?
何もない 空間にあることになってしまいます

少し奇妙なことにも思えますが


「あなたの体の重心はどこにありますか?」
と問われて はっきりとここですとは答えられないと思います
重心は全体の微妙なバランスの均衡点に出来るからです
バランスの均衡点は物ではありませんので
「均衡点がある」という言い方はものがあることとは違うのです
この意味で何もないところに 不動点があっても良いのです
実際に楽器を鳴らしたときに不動点が現れます
不動点は運動させた時に出来ることに注意してください

楽器の共鳴版の音をすべてそろえるという事は
楽器の表面張力をすべて一定にそろえることと同じです
対称性が高い状態にすれば
共鳴版にエネルギーが加えられれば
そのエネルギーが平等に共鳴版に伝えられます

擦弦の運動エネルギー(摩擦エネルギー)を効率よく音に変換できるような
空間(楽器)を用意する
といってもいいかもしれません

また人間は動く楽器であるということも見てきました(心と体
人間の皮膚は二次元膜です
91020@09.jpg

これを穴を開けずに連続的に変形させると風船と同じになります
ヴァイオリンも箱と考えれば風船と同じです(f字孔はここでは無視してください)

音の壁では 境界の音を合わせれば内部が整うということを見てきました
これを踏まえて 一次元あげて考えますと
膜の表面の音(張力)をあわせると その内部が整う
ということが言えそうです 実際そうなのですが
これも不思議なことです

皮膚表面の張力だけを一定にすれば
内部を調整することが出来るのです


このことに古代の人たちは気付いていたのでしょう

真皮にハリを刺すだけで 病気や怪我が治るのは
皮膚の張力を一定にすることが出来るからであり
何か神経を刺激するとか そういう発想ではないのです
(皮膚聴力が一定になる→不動点が一つになる→丹田が出来る→全身が統合された状態になる)

灸や按摩も局部的な緊張状態を作って
皮膚張力を調整するのが目的なのです

皮膚表面の音がそろえば 楽器と同じように中心に不動点ができます
この位置が ちょうど おへその下あたりです
いわゆる丹田といわれているところです

よく 経絡を自律神経であるというような説明がありますが
さきほどからだの重心で説明したように
物質のようなものではなく
バランスの均衡点 もしくは均衡線をさしているのです
ですから そんなものはないといったほうが
まだ正しいことを言っているのです
バランスの均衡点が 体の中心にあれば
カラダは楽ですが
体の中心から離れたところにあるとすれば
これは苦しいです
外から見たら 同じ姿勢でも
内部の感覚では 逆立ちしているような状態かもしれません
これがカラダが感じる苦しさの正体です

また 不動点が体中のあちこちにある場合
これも苦しいです
頭であれやこれや考えている状態や 内部に異物感を感じる状態(こり)
がそういう状態です

楽器と身体をフォノグラムで研究していきますと
ようは 膜の研究ということになるのです
膜の張力を変化させて 内部の状況をコントロールする

ほんの些細な変化で 内部状態はダイナミックに変化します

楽器のフォノグラムは固定されていますが
身体のほうは 熱の流動がありますので
常にフォノグラムは変化しています

温度が変化すれば 弦張力(膜張力)も変化します
弦張力(膜張力)が変化すれば も変化します
これらの物理量は関数関係になっています


おまけ     風船太郎

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はじめての方へ *本ブログの内容説明


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実際 フォノグラムを使って  

フォノグラムを利用した実際の作業
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緑の線がフォノグラムの渦です
全体よりも遅れているところです
遅れているという意味ですが
全体との共鳴が出来ていないという意味です
(進みすぎてもそうなんですけど とりあえず)
ここだけを削り取ります
スクレーパーでこすって 周囲の音にあわせます
音が合ってくると 共鳴が強くなるので わかります
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(周囲と音響的に連絡が取れていないところは 音の特異点になっている
調弦があっていない二つの楽器を鳴らすと 不協和になります
その二つの楽器が一つに連続的につながっている状態を考えてみてください
その境界が特異点として図形に現れます
異なる調(秩序)の境界に現れます
フォノグラムの渦を消して  きれいにしていく過程は
いわば 連続体の調律をしていることになります
   :ピアノ調律は離散調律)
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その部分に関しては周囲と融合することが出来たので
渦は消えました
そして 新しい渦が目に付きます
なにせ 連続体の調律なので
一部分の調律が全体に影響を与えます

次の渦を探します
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ここに移りました
こんな感じでぐるぐると繰り返していきます
するとだんだん荒れた肌が綺麗になっていきます
途中 本当にこれで綺麗になるのかな?と毎回不安になるのですが
音を信じてこの作業を繰り返せば
必ず最後には美しい 統一された 矛盾のない
曲面が姿を現してくれます

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ようやくデッサンが終わり おぼろげながら 全体の様子が浮かび上がってきました
ここからはサンドペーパーを使って
同じ作業を淡々と繰り返します
実はここからがフォノグラムが本当に威力を発揮するところなのです

アウトラインを音であわしたら 曲面の隆起も勝手に決まってしまいました
そこに 人の恣意が入り込む余地はありません